from KUMAZAKIーティーブレンダーよりー
2021.12.31
ティーブレンダーの熊崎です。
2021年も紅茶のご用命をいただき、ありがとうございます。
おかげさまで弊社も設立15周年を迎え、皆さまからは嬉しいお祝いもたくさん頂戴いたしました。そして昨年のご挨拶でも予告させていただきました通り、記念商品の発売やキャンペーンなども、ささやかながら無事に実現することができました。この“茶縁”に、深く感謝いたします。
さて思い返せば、フィーユ・ブルーが誕生した15年前、さらには自身のアマチュア~修業時代の35~25年前と比べて、世界が大きく変貌したことをしみじみと感じる日々です。
とりわけこの2年は、世界的なCOVID-19問題が続いており、それを引き金とするように社会全般で生産や流通の背景にあった各種の問題が一気に浮き彫りとなりました。
ある意味幸いなことに、この機に「SDGs」などの運動が世界的な潮流となって、世界を荒廃した状態で次世代に渡すことを極力避けよう、という努力目標が常識となりつつあることは素晴らしく喜ばしいことなのですが、それは同時に、これまでの大量生産消費型のシステムを根本から見直さねばならない、ということでもあります。
そうなると実は、目に見えてわかりやすい例としては「茶葉包装資材の材質」や「生産茶園や茶樹品種」など、これまでお届けしていた紅茶商品のあり方にも一部見直しを行わなくてはならない、ということにもつながるため、今後はどのような商品づくりが適切か? また現状に近い形をどこまで維持できるか? といったことの研究と検証が、商品開発責任者の責務として大きく立ちはだかってきました。
年末に少々重たい話になってしまいましたが、これは長年に渡って商品を提供している組織・ブランドすべてが現在直面している問題であり、我々も15年間貫いてきたスタイルの核となる「想い」と照らし合わせつつ、次世代への模索と努力を加速してゆく所存です。
そして、次の目標とその理由については、ティーブランドとして都度、必ず説明させていただくようにいたしますので、どうかご理解のうえ、よろしくお願い申し上げます。
……まあ、一朝一夕に変わってしまうものではありませんから、しばらくは気にしていただかなくても大丈夫です!
「紅茶は、(日常)生活を豊かにする飲料である。」
毎度申し上げておりますが、長年この仕事を続けていて、行動規範の根本としている言葉です。この2年、「これまでの日常」の変貌を目の当たりにして、今後の「新しい日常」においても紅茶が活躍できるよう、ティーブレンダーとしては引き続き、さまざまな取り組みのための考えを整理し、アイディアを練り直し、製品化へとつなげて参ります。
この一年でご用意させていただいた、「ルビーレッド ブレンド」、「レモネード&ティー」、「マリア ブレンド」+トリロジーBOX、「テ ショコラ」、そしてプレゼント企画の「アイリッシュ ブレックファースト」などのブレンドからも、また何といっても新しいギフトボックスや新登場の「スヌーティー デイリーパック」といったスタッフの熱意がつまった商品群からも、私どもの意欲を感じ取っていただけ、個人のご利用に加えて贈り物にもお使いいただけていること、加えて作家様や企業様プロジェクトの各種商品・ノベルティーにもご指名いただけていることは光栄です。
ともあれ、このような情勢下にあっても日々皆さまのお手元へと商品を円滑にお届けできているのは、スタッフの努力と、協力会社さまのご助力の賜物として、この場でブレンダーから関係各位に改めて御礼申し上げます。
そして何より、皆さまのご理解とご愛顧によって『フィーユ・ブルー』が支えられていることに、心から感謝しております。
来年も、皆さまの「これまでの日常」をちょっとだけ豊かにできるように、加えて「新しい日常」における楽しみ方のご提案ができるように、引き続き努力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは皆さま、“おいしくたのしく”お茶を飲みながら、良い年をお迎えくださいませ!