紅茶を楽しむ10週間
旬の食材と楽しむ紅茶をご提案
2025.09.22
2024年は秋の食材と紅茶を毎週1つずつ、特別商品とともにペアリングやアレンジをご案内しました。10週の中からレシピなどをまとめてご案内します。
・紅茶を使ったイチジクのコンポート
・セパレートティーのポイント
・カボチャのホットケーキに自家製ティーシロップ
・レモンティーのポイント
・フレッシュなリンゴのアップルティー
・ジンジャーミルクティーの作り方
・チーズティーの作り方
イチジクのスイーツも最近はケーキや焼き菓子でよく見かけるようになりました。独特の甘さ、プチプチとした食感は他にはない味わいです。
秋らしくより甘く楽しみたいなら「キャラメル」の香りがぴったり。
すっきりとしたあと味をお求めなら「シャンパンローズ」がおすすめです。
生のイチジクをアールグレイでコンポートにしてみました。柔らかく、紅茶の香りも残りより美味しくできましたが、このティーシロップがまたイチジクの香り豊かで美味しかった。
炭酸で割ってティーソーダ、新しい楽しみができました。
コンポートはそのままでも美味しいですし、バニラアイスを添えても。
レシピ(目安)
①鍋に300㏄の湯を沸かし、火を止め、「アールグレイ」2ティーバッグを入れて抽出する。
砂糖を100g加える
②イチジク6個(イチジクの皮はむいてもむかなくても。むいたほうが口当たりがよいです。ヘタは切り落とします)を加えて、落とし蓋をして10分ほど煮る。最後に小さじ1程度レモン汁を加える。
③粗熱が取れたらシロップごと清潔な容器で冷やす。
今回はシンプルな材料で作りましたが、シナモンスティックやジンジャー、水の替わりに赤ワイン、白ワインなどを加えてもまた美味しいと思います。
通年作れるドライイチジクでも作ってみました。
レシピ(目安)
①ドライイチジク100gを2時間ほど水に漬けておく。
②200㏄の湯を沸かし、火を止め、ティーバッグを1ティーバッグ入れ抽出する。砂糖を大匙1加える。
③水切りしたドライチジクを入れ、10分ほど煮る。レモン汁を少々加える。
④粗熱がとれたら清潔な容器やジップロックにうつし冷やす。
こちらは同じ分量でも「アールグレイ」だとさっぱりと、「キャラメル」だとスイーツのような甘い香りに。柔らかくなるので、細かく切ってから作ればジャムのようになります。ヨーグルトによく合います。
ダージリンのとくに良質なものはマスカットのような芳香とふくよかでしっかりとした渋み、コクのある味わいがあることから“マスカテルフレーバー”と称されます。香気成分も近いため、マスカットは紅茶との相性もよく、フルーツそのままでも、ぶどうを使ったスイーツのティータイムのお供にもぴったりです。
やっと秋めいてきた今の時期はぜひ、ホットティーであってもさらにフルーティ―に、爽やかに。
「マスカット」はもちろん、「オレンジミント」のようなミントを加えたブレンドのホットティーと合わせると、喉越しもすっきりします。
気温が高すぎる夏のアレンジティーは氷がすぐに溶けてしますので、実はなかなか準備が大変です。
今こそ、落ち着いてセパレートティーに挑戦してみませんか。
セパレートティーのポイントは紅茶液と組み合わせるジュースや炭酸の比重を変えること。とお伝えしています。
今回はさらに失敗しないポイントをご紹介。
グラスに下層の液(ジュースの場合と紅茶の場合がありますが)を入れ、そっと氷を加えた時に、氷を液面より飛び出すように入れること。
上層の液はこの飛び出した氷にそっと当てるように注ぐと、2種類の液が混ざりにくく、きれいに2層になります。
この時期おすすめの組み合わせは「マスカット」×「リンゴジュース」や「パイナップルジュース」、「ピーチ」×「牛乳」、「オレンジミント」×炭酸、「ローズヒップ」×「オレンジジュース」や「ブドウジュース」など。ジュースや炭酸も様々ありますので、お好みの組み合わせを見つけてください。
カボチャのほっこりした甘さや食感をより美味しく楽しむには「キャラメル」がおすすめ。
カラメルのような少しビターな香りが、カボチャ自体の甘い美味しさを一層引き出します。
ホクホクのものはよけいに、飲み物が必要になりますが、そんなときにはぜひ、たっぷり用意して。
途中からミルクティーにしても楽しめます。
カボチャのホットケーキ:カボチャをレンジで柔らかくして軽くつぶして、ホットケーキミックスに加えて焼きました。レーズンやシナモンを加えるとアクセントになります。
(目安:ホットケーキミックス200gにカボチャ約150g)
冷凍カボチャを使うと、より手軽になります。
ティーシロップの作り方
①小さめの鍋に150㏄水を入れ、沸騰させます。
②火をとめ、「ロイヤルブレンド」を2ティーバッグ入れ、2分蒸らします。
③軽く絞るようなイメージでティーバッグを引き上げ、砂糖100gを加えます。
(てんさい糖にしましたが、グラニュー糖などお好みで)
④中火にして、砂糖が溶け切ってひと煮たちしたら火を止めます。
※分量は目安となります。
甘さやとろみ加減は砂糖の分量や煮詰め時間でお好みに。
※粗熱がとれたら清潔な容器にいれて冷蔵庫で保管し、早めに使い切りましょう。
手作りプリンにかけたり、市販の柔らかプリンやパンナコッタのソースにしてもおいしいです。
定番のレモンティーについて、ポイントをご紹介します。
レモンティーは「セイロンシュープリーム」で。紅茶らしい清々しい味わいがレモンにぴったりです。
レモンの外皮の油分に苦み成分があるため、果実の香りと味わいだけを楽しみたい場合は、皮をむいて紅茶液に入れるか、絞った果汁を加えるのがおすすめです。
レモンを香りづけにしたい場合:紅茶の入ったカップに輪切りにしたレモンを入れて軽くゆすります。レモンのクエン酸の作用で紅茶の色が明るくなったらすぐにレモンを引き上げます。
レモンの味と香りを楽しみたい場合:くし形に切ったレモンを絞って果汁だけ加えます。グラニュー糖を加えるのがおすすめです。甘く澄んだ味わいを楽しめます。
リンゴは紅茶と相性のとてもよいフルーツ。
旬のシーズンになりましたが、さまざまな紅茶で美味しさを堪能しましょう。
リンゴの皮にも美味しい香りや味わいがたっぷり。
せっかくなので、紅茶にいれて、こちらも楽しみましょう。
秋冬は濃厚に楽しんでいただきたいので、「ロイヤルブレンド」をおすすめします。たっぷり作って、ぜひ、2杯目はミルクティーで。
①おいしいリンゴをむく。
※もしくはリンゴをむいた時に、こちらも作ってみましょう。
②ポット(又は耐熱グラス)に熱湯200㏄とティーバッグ2個を1分蒸らし、リンゴの皮と芯を入れる。
③追加の熱湯(再沸騰推奨)200㏄を注ぎ、さらに2分蒸らし完成!お好みで砂糖や洋酒なども。
紅茶抽出温を下げないため紅茶抽出⇒リンゴの皮⇒熱湯を足すという方式がおすすめです。
皮は紅茶に、リンゴはソテーにしてはいかがでしょう。
リンゴのソテーの作り方とパウンドケーキとのデコレーションをコラムで紹介しています。
https://feuillesbleues.com/column/sweets-tea/972/
ショウガ入りのミルクティーは、美味しいだけでなく、身体もあたたまり、秋から冬にはおすすめのアレンジティーです。
セイロンティーなどを使うと定番の風味になりますが、今回はフレーバードティーを使って、より華やかなな味わいを楽しみましょう。「アールグレイ」ならすっきり、「キャラメル」ならよりコクのある味わいに。
150㏄でカップ2杯分
①手鍋で水240ccを強火で沸かし、沸騰したら火を止め、ティーバッグ2個と刻んだ生ショウガを入れ、フタをして2分蒸らします。※タグ付きのル・ブルーの場合、鍋に入れるので、先にタグを切ります。
② ①に牛乳60ccを加え、再度加熱します。
フタをせずに強火で加熱し、鍋肌に細かな泡がたったら、とろ火にします。
鍋肌にふつふつとわいてくる泡の大きさを火加減で保ちながら、そっと加熱し(お好みで30秒以上)、沸騰する前にティーバッグをひきあげます。
③カップに注いでできあがり。茶こしでショウガと牛乳の膜をこすとより滑らかな口当たりになります。
お好みで甘味をつけたりシナモンなどスパイスを加えても◎。
チーズに旬の季節はありませんが、溶けた熱々のチーズや、コクのあるチーズ料理やスイーツが食べたくなるのもこれからのシーズン。
ティラミスには「パルフェタムール」、ベイクドケーキには「ピーチ」、カルボナーラなどのパスタには「セレブレーション」がおすすめです。
●アイスティー
「アールグレイ」ティーバッグ 2個
熱湯 100㏄
●チーズクリーム
生クリーム 90ml
クリームチーズ 30g(大さじ2)
グラニュー糖 8g(小さじ2)
塩 少々(岩塩がおすすめ)
①アイスティーを準備します。
2ティーバッグを沸騰したお湯100mlで2分(お好みで長めに)蒸らし、氷水200mlを加えティーバッグを取り出し、氷を溶かしきっておきます。
②チーズクリームを作ります
キリ(kiri)などのクリームチーズとグラニュー糖(お好みで塩も少々)を加え、泡立て器で混ぜ、柔らかくなってから、生クリームを加えて6分だて(そそぎやすいかたさ)にします。
③2つのグラスに①のアイスティーを均等に入れ、その上に②のチーズクリームをそれぞれ静かにそそいで、お好みで岩塩をトッピングしたら、2杯分のチーズティーの完成です。