焦がしバターの風味が紅茶の味わいを引き立てる
2018.10.23
フィナンシェはフランス起源のバターケーキの一種。紅茶と組み合わせることで、より風味が引き立ち、美味しくなります。材料さえ用意しておけば混ぜていくだけなので、シンプルに作ることができます。秋には栗やドライフルーツを入れて一層風味豊かな焼き菓子でティータイムを。
朝食はホームメイドのパンにすることが多いのですが、紅茶の味わいがしっかりしている「ブレックファースト」はパンに合わせるバターの風味ととてもよく合います。今回はそのバターの風味を味わうフィナンシェをご紹介します。
お馴染みの四角い形でなくマフィン型を使うことで、焼き上がりの印象が変わり、おもてなし感が高まる焼き菓子になります。今回は秋らしく栗の渋皮煮を入れましたが、何も入れないプレーンも生地に入れるアーモンドの香ばしさが活きて美味しいですし、アプリコットなど酸味のあるドライフルーツを入れてもよく合います。実り多い秋はフルーツを添えたり、秋らしい演出を加えると、プレートが一層華やぎます。
無塩バター 90g
微粒子グラニュー糖 100g
薄力粉 40g
アーモンドプードル 40g
卵白95g(卵 約3個分)
栗の渋皮煮 6個
※卵白は常温に戻しておく。
※アーモンドプードル、微粒子グラニュー糖、薄力粉は合わせてふるっておく。
型にバターを塗る。
常温に戻した卵白に、ふるった粉類を入れ、ホイッパーでよく混ぜる。
バターを鍋に入れて中火にかけ、焦げ付かないよう混ぜながら、焦がしバターを作る。
※バターの泡が細かくなり、鍋はだが焦げ始めて香ばしい香りがし薄茶色になったら火を止め、余熱で仕上げる。温度が高くなりすぎたら、濡れ布巾の上に鍋を置き、温度を下げる。
Step.3を漉しながら、Step.2に加え、ホイッパーで全体をよく混ぜる。
Step.4を型に等分に流し、1個ずつ栗の甘露煮を入れる。事前に温めておいたオーブン、220℃で10分→180℃で12分焼く。
その名の通り「ブレックファースト」は朝食時におすすめのブレンドとして、シンプルに紅茶らしい香りの立たせ方を工夫しつつ、ミルクティーに向いたコクの強弱で、各社のブレンダーが腕をふるって個性を演出しています。
「ブレックファースト」は、香りの余韻に変化をつけ、味わいに甘め/渋め/香ばしめと3つのタイプをコクを潜ませることによって、焼きあがった小麦粉とバターの風味により、相性が良くなるように調合しています。
朝食であればバターを塗って温めたパンやクロワッサン、そしてティータイムにはバターの風味が豊かなスイーツでお楽しみいただけるブレンドティーです。
haru先生、焦がしバターの風味がポイントであるフィナンシェで、おもてなしやくつろぎのティータイムに、「ブレックファースト」を楽しむご提案、ありがとうございます。
フードコーディネーター。祐成陽子クッキングアートセミナー・フードコーディネーターコース卒業。作りやすく色味も美しいパンやお菓子が評判で、お菓子が引き立つコーディネイトやラッピングも人気。