10 Jyu の物語-2 

「10 Jyu」の出発点

フィーユ・ブル―では10周年を迎え、昨年末より、復刻版アーモニーの販売をはじめ、記念すべき年として、様々な取り組みを行ってまいりました。その締めくくりとして、ティーブレンダー熊崎俊太郎の10年のブレンドの集大成として、またフィーユ・ブル―の根底に流れる「思想」をあらわしたブレンドとして「10 Jyu」を開発いたしました。


 

「10 Jyu」の原型といえる、プロトタイプを私たちが実際口にしたのは、昨年の12月。フィーユ・ブル―の設立記念日である12月13日という、まさに10周年の節目の日でした。
その日、集まったスタッフにティーブレンダーが食事のあとに、自らいれてくれたブレンドティーがそれでした。その紅茶は完璧なバランス故、非常に静かな味わいで、私たちの中に染み入りました。実際に完成したブレンドがあるにも関わらず、この紅茶をどのようなスタイルで皆さまにお届けするのか、ブレンドの魅力、すばらしさ、深さをお伝えするために、どのような仕掛けを施すかに時間がかかり、この秋までかかってしまいました。

「10 Jyu」には世界から選りすぐりの10種類の原料がブレンドされています。ひとつになった「10 Jyu」は、大地の力を感じる包括的な味わいであり、また、ブレンドであるのに何処かにこのような産地があるようなテロワールを感じさせる仕上がりとなっています。現在において手に入る茶葉との出会いを大切につくり上げたブレンドはまさに一期一会のバランス。少量数でもあり、2度とできない今回限りのご用意となります。

仕様について
「10 Jyu」ではハーブやフレーバーを使用せず、伝統的な製法の紅茶葉だけを使い、ブレンダー自らが丁寧に仕上げています。古き良き時代にならい、LOOSE TEA(バラ茶葉)を1/2ポンド(228g:1/4ポンド×2ブレンド)としたしました。オリジナルテイスティングカップ、ご自身のブレンドを入れることもできる缶と、より深くご理解いただけるよう専用冊子をセットにしました。

ここでは数回に分けて、この「10 Jyu」についてご紹介してまいります。

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