2017.07.01
みずみずしい爽やかなマスカットフルーツを思わせる「マスカット」は他にはない爽快感があります。今回は茶葉と香りのバランスを突き詰めて完成するフィーユ・ブルーのフレーバードティーのなかでもとくに人気の高い「マスカット」から、そのおいしさについてご案内します。
茶葉にフルーツや花の香りをまとったフレーバードティーは茶葉のおいしさを違う角度から味わうことができる魅力があります。香りの奥にあらわれてくる紅茶のおいしさをしっかり楽しめるようにするには使用する水に合わせた香りと味わいのバランスが大切です。
フィーユ・ブル―では香りと茶葉が持つ味わいが違う印象とならないように、ティーブレンダーが香りの特徴と紅茶の風味や味の特徴の両方を活かすように印象や流れ、飲み心地を考慮し組み立てます。細かく吟味したブレンドで香りとのバランスを整えれば、強い香りでなくとも効果的に嗅覚、味覚に響き、茶葉の風味もより引き立ちます。セイロンやダージリン、アッサムなどのエリアティーだけで楽しむよりも、トップノートから味に移行するまでをスムーズに感じられることで、使われている茶葉の産地の特徴をしっかりイメージできるのです。香りと味に違和感を感じないため、フレーバーが苦手な方にもおすすめできます。
「マスカット」で意識したのは香りのイメージ通りの飲みやすさと、フルーツがもつ爽やかな印象。マスカットフルーツはブドウのなかでも酸味のない果実の甘みと、植物らしい清々しさを感じるフルーツです。そして、この特有の甘さをフルーツ果肉や種がもつ熟成したほどよい渋みが引き立てています。これは紅茶にも通じる風味でもあり、もともと紅茶との相性は非常によいのです。
「マスカット」では果汁感と果実感を併せ持つ香りをまず組み立て、それを活かすように、すっきりとした味わいと程よい紅茶のコクのある中高地産のセイロンを選択。さらに風味に奥行きを与え、ブドウの味わいとつながるようにほのかな渋みを感じさせるダージリンをブレンドしています。香りと味わいのイメージに違和感がなく、甘いだけではない心地よい渋みを感じる余韻に、単調でない気品のあるおいしさを感じていただけるでしょう。
フィーユ・ブルーのブレンドのなかでもフレーバードティーのおいしさをダイレクトに感じることができる「マスカット」は、とくに食事と合わせて飲んでいただきたい紅茶です。その際はぜひアイスティーやティーソーダで。飲むたびに、香りと茶葉の味わいで口の中がリセットされるので、一皿ごとに出てくる料理を味わうとき、イタリアンや肉料理のように少しオイリーな食事に合わせると、水を飲むよりもすっきりし、相乗効果で一層おいしく感じることができます。また、香りがはっきりしているので、アレンジティーとしても扱いやすいブレンドです。最も簡単なのは炭酸水に茶葉を浸して作るTEA POP(作り方はこちらから!)ですが、濃い目のアイスティーを作ってフルーツジュースで割ったり、白ワインやシャンパンと合わせるのもおすすめです。イメージしやすいマスカットの清々しい香りと、想像を超えたおいしさを存分にお楽しみください。