2017.08.28
シンプルで飽きのこない味わいながら、カップを口に近づけた瞬間から、香り、味わい、その余韻まで、その風味にはストーリーがあります。今回は「いつでも変わらずに、美味しい」にこだわった「セイロン」のお話です。
インド半島の南東に浮かぶセイロン島、スリランカ – 光り輝く島 – 。
島の各地で収穫された茶葉をブレンドしたものがセイロンブレンドと呼ばれています。
農産物である茶葉は同じエリア、茶園であっても年毎、季節毎に茶葉の味わいは変化しています。理想的でスタンダードなセイロンティー本来のおいしさを楽しんでいただくため、フィーユ・ブルーではティーブレンダーがさまざまな茶園の茶葉を日々確認し、産地にも出向きます。そして、厳選した原料にふさわしいブレンドを施して、フィーユ・ブルー「セイロン」は完成します。
スリランカは1年中温暖な気候ですが、朝夕の寒暖差があります。標高や作られる斜面によっても気候の特徴はさまざまですが、多くの地域は霧が発生しやすく、霧で濡れた茶葉を日中の直射日光が一気に乾します。香り高い、豊かな味わいはここから生まれます。
イギリスではブラックティーと呼ばれる飲料を日本で「紅茶」と呼ぶのは、その紅いうつくしい色から。イギリスの硬水と、日本の軟水で茶葉から抽出されるものに違いがあるのは当然のことですが、日本人が紅茶としてイメージするのはやはりセイロン特有の紅い水色(すいしょく)。飲み物として多様化している現代にあっても私たちの原体験にある「紅茶」は、自然の茶葉自体の香りがするこの紅い水色の紅茶ではないでしょうか。
水色(すいしょく)とは抽出したお茶の色合いのこと。セイロン紅茶はオレンジがかった真紅色が特徴。品質の高い紅茶はカップの内側のふちに金色の輪、ゴールデンリングが見られます。
毎日、習慣としておいしさを感じ、飽きることなく口にできる紅茶、シンプルかつ本来持つ香気、旨味を感じることができる紅茶とは?
「紅茶」と言う名を冠した飲料の原点であり、そのまっすぐなおいしさを表現するための軸となるブレンドとして、私たちの「セイロン」があります。
また、ティーブレンダー 熊崎俊太郎が描き出すさまざまなオリジナル紅茶ブレンドの原料としてもセイロンティーはとても重要なもの。標高や自然環境によって多様な個性をもつスリランカの紅茶は、基本的な紅茶が持つおいしさを組み立てていく上で欠かせないものです。多くの茶園のたくさんの茶葉から選び抜いたものから、私たちはブレンドをつくり出しお届けしています。
セイロンティーの産地は、環境や茶葉の個性で7つのエリアに分けられていますが、フィーユ・ブルー「セイロン」は主として、キャンディ、ディンブラ、ウバを使うことにより、安定したバランスと奥行きをもたせています。
Uva ウバ(ウヴァ)
スリランカ中央山脈の東側、標高1200m以上の高原にあるウバ地方。インドのダージリン、中国のキームンとともに世界三大銘茶のひとつ。メントール系の爽やかな香りをもち、バラの香りに似た芳香と濃厚な味わい。水色は深い赤色。
Kandy キャンディ
スリランカ南部の内陸部、標高700~1400mの中高度地帯の古都がキャンディです。スリランカ紅茶特有の芳醇な香りが特徴です。渋みが少なく口当たりがよい。水色は高地産のものと比べ、やや濃いオレンジ色をした赤色。
Dimbula ディンブラ
スリランカ中央山岳地帯の南西部、中央山脈を挟んでウバと反対側にあるディンブラ地方。香り、味ともにバランスがよく、オーソドックスな味わいが最大の魅力。ほんのりと花のような香りがし、適度な渋みと爽快感のある喉ごし。水色は鮮やかなオレンジかかった深紅色。
どのエリアでも、土地の気候や日照時間などに合わせて、そのエリアらしい味わいに大きな違いが出ないよう茶葉は手摘みされ、各ファクトリーで目指す味と香りになるよう調整されています。同じ気候条件は2度とないので、大きくは採集するシーズン、細かくは日ごとに完成茶葉のもつ味わいは変化しています。
フィーユ・ブルーでは私たちのセイロンになるよう、大量の茶葉を確認するため日々ティーブレンダーがエリア内でもさまざまな茶園の茶葉を実際にチェックし、さらに産地にも出向き、厳選した原料でブレンドを完成させるのです。
お茶は本来一期一会。同じ工場でも畑の違いや収穫前後の天気、加工の違いなどで厳密には同じ味わいのものは二度と出会うことができません。
エリアティーやガーデンティーには収穫毎にプリミティブな驚きやおもしろさがありますが、ブレンドティーにはいつも変わらないスムーズな味のバランス、おいしさ、素材の良いところを際立たせるという安心があります。つまり、素材の持つポテンシャルを最大限に生かし、味わうことを可能にしてくれるのです。そして何よりも、ブレンドティーには口にいれた瞬間から、最後に残る余韻までの流れを組み立てることができるという魅力があります。
フィーユ・ブルーの「セイロン」のカップに口を近づけたときに感じる、
紅茶らしい香り
良質な茶葉だからこそ再現される魅惑的な澄んだ赤い水色
カップのふちにあらわれる金色のゴールデンリング
口に含んだ瞬間感じる青々しく新鮮な茶葉のイメージ
ふわっと感じる甘みと軽やかなコク
そして、最後に残る清々しい余韻
これらはたくさんの組み合わせの可能性から私たちが精査し選び出した「セイロン」のおいしさです。さらに、常に気遣っているのは雑味を感じない鮮度。
いれたての熱い状態だけでなく、冷めてからも味わってみてください。しぶくならず、クリアなままの味わいから、きっとそれを感じていただけるはずです。
ミルク、スパイス、フルーツ、何を加えてみるにも、「セイロン」はなじみやすい紅茶です。
アレンジティーを試してみるときには、まずセイロンを使ってみることをおすすめします。合わないものがない懐の深さをもったブレンドであり、毎日、楽しんでいただける飽きのことのないおいしさで、「紅茶だけを楽しみたいとき」「ミルクティーを飲みたくなったら」「朝食に合わせて」「仕事中、集中するスイッチとして」「スイーツと一緒に」と、どんなシーンにもお使いいただけます。
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