Special Feature
2024.02.01
フィーユ・ブルー創業時からラインナップされ、その独特な香りと味わいで人気の「パルフェタムール」。
リキュールにもあるロマンティックな逸話に加え、ブレンドのテーマとなったのが、チョコレートとのペアリング。風味のインパクトが強いチョコレートに繊細な紅茶を合わせるため、それぞれの美味しさを味わうための五感の流れを熟考したブレンドティーを作り上げました。
パルフェタムールはフランス語で「完璧なる愛(perfect love)」。このロマンティックな名は、17世紀頃のフランス貴族たちの間で“飲む香水”と評され、珍重された恋の媚薬に由来するもの。当時どんなすてきなロマンスが生まれたのでしょう。
その後、フランスのロレーヌ地方でリキュールとなり、これをベースとした様々な美しい紫色のカクテルとして、現在も飲み継がれています。
パルフェタムールは貴族の時代から恋がテーマ。
現代において、バレンタインデーに恋する気持ちを伝える役目を担ったチョコレートとも深くリンクしています。
フィーユ・ブルー パルフェタムールも、チョコレートとのマリアージュで、すてきな恋の物語を紡ぐものになるよう、甘く記憶に残る紅茶として、ティーブレンダーが追求したブレンドティーです。
チョコレートはカカオの風味や味わいも強く、紅茶との相性で言えば手強い相手です。
創業時、さまざまなブレンドを検討するにあたり、チョコレートとの相性を考えた時、ティーブレンダーは、口の中で感じる味の変化を時系列的にとらえ、これまでにないペアリングのアイデアを糸口に、さまざまな素材の組み合わせを突き詰め、このブレンドを完成させました。「パルフェタムール」はチョコレートに込められたおいしさをあますところなく引き出し、ティータイムをこれまでにないものとする完璧なマリアージュを楽しめる紅茶をとなりました。
五感の流れを熟考し、香り高く、余韻を残さないブレンドティーに
しっかりした味わいをもつチョコレートと淡い味わいの紅茶を合わせると印象は消えてしまいます。逆にぶつかりあうような強さをもった紅茶では、それぞれのメリハリはつくものの、お互いのおいしさを引き立て合うことは難しくなります。
そこで、ティーブレンダーがイメージしたのは“最初の味や香りのインパクトは強く、味ぎれのよい紅茶”。紅茶の印象はしっかりとあるのに、余韻はチョコレートとなり、口の中で戦わず、譲り合ってお互いを引き出すような、最適なバランスをブレンドで作り上げました。紅茶の印象は残したまま、最後はチョコレートのおいしさだけになるので、各々の個性をしっかり味わい感じることができるのです。
「パルフェタムール」は複雑で華やかな香りをまとっていることも特徴ですが、時としてその中からバニラや柑橘、花、スパイスのニュアンスが際立って感じられます。これらは多くのチョコレート菓子に加えられている、もともと相性の良い要素でもあります。パルフェタムールとチョコレートを合わせることで、口に入れた瞬間に美味しさや個性が際立ったように感じられるのは、この香りが、チョコレートの味わいも引き立て、より一層敏感に受け止めることができるようになるからです。
例えば、生クリームの入ったなめらかなトリュフチョコレートであれば、バニラやスパイスのニュアンス、ショコラオレンジのようなフルーツ系であれば柑橘のニュアンスと響きあい、その部分に無意識にフォーカスが合うことで、かえって差分としての紅茶の風味もはっきりと感じることができます。そしてすっと紅茶の風味が去ったあとには、チョコレートの余韻が長く感じられるのです。
「パルフェタムール」はスリランカのルフナ、インドのアッサム、アフリカのケニアをブレンドしています。
ティーブレンダーがイメージしたのは“最初の味や香りのインパクトは強く、味ぎれのよい紅茶”。産地の特性を活かした、目指す味わいと香りのための茶葉の組み合わせによって、口にふくんだ瞬間に感じるコクがあるのに、余韻を残さないイメージ通りの味わいになりました。絶妙なバランスのブレンドを施すことで、個性的なパルフェタムールの香りにも、チョコレートとも合う、ほかにはない風味に仕上げています。
コラム:パルフェタムール の誘惑<Parfait Amour>-2 ⇒
パルフェタムール の誘惑<Parfait Amour>-2ではチョコレートとのペアリング、アレンジについてご案内しいています。