Harmonie 新章-1

アーモニー 2022 

フィーユ・ブルーの中でも特別な存在であるHarmonieシリーズ。熊崎俊太郎の紅茶の世界を最も強く打ち出し、ブレンドの究極の到達点として調和された一杯をこだわり抜いて作り上げています。
2022年より、この存在が新しいステージへとステップアップいたします。熊崎俊太郎の“今”をお楽しみいただける最上級のブレンドティーとして、その年のHarmonie をお楽しみください。


Harmonie 2022発売に寄せて

ティーブレンダーより

フィーユ・ブルーが誕生して15年、創業時とは大きく時代が変わりました。
私たちの日常や社会の状況は、情報通信技術(ICT)の発展がもたらした「便利な生活」、地球環境問題への取り組みによる「持続可能な社会」、世界的なCOVID-19問題などで意識される「新しい生活様式」といったテーマを抜きにして語ることはできません。熊崎も15周年に際して、フィーユ・ブルー創業時の世相を思い出してみたのですが、改めて「ここは未来の世界なのだ…」ということに驚きをおぼえました。

この新しい時代に相応しい「紅茶」とは、いったいどんなものなのでしょう?
あれこれと考えをめぐらせるなかで着手した、フィーユ・ブルーの「次への行動」のひとつとして、「アーモニー」シリーズをリニューアルし、本年2022年より、各ブレンドを年次生産(ミレジム)・数量限定販売品といたします。

これまでも「アーモニー」シリーズはフィーユ・ブルーの紅茶に関する考え方を代表するシリーズとして、不定期に登場する単独企画ブレンドと、定番の『エテュード』、『パヴァーヌ』の2アイテムで構成していましたが、本年より、すべてを年号入り、数量限定のブレンドティーとさせていただきます。

年号を明示することで年ごとの個性を表明する、ワインの世界(代表的なものとしてはシャンパーニュ)のミレジム(millesime)のように、今後「アーモニー」シリーズについては、ブレンドティーでありながら、あえて年次の商品としてブレンドすることで、刻々と変化する世界で時代の先端に添った味わいをもって、日常を豊かにするためのアイディアを常に見つめ続けていこうと思います。

実際に完成したブレンドは、以前とさほどの変化はないのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、同時代性の意思をそこに込めて今後のブレンドに取り組むことで各年によって伝えられることにも広がりをもたせ、さらに面白いテーマで時節に合った単独企画ブレンドもご用意できればと考えています。

新しい時代のティータイムに寄り添わんとする「アーモニー」シリーズをご愛顧いただければ幸いです。

2022年3月
ティーブレンダー  熊崎 俊太郎

Harmonieの世界

仏語であるHarmonieは英語のHarmonyであり、調和を意味します。
選りすぐられた素材はそれぞれの役割を担い、響き合い、柔和で清らかな日本の水と出会うことで、完成した唯一の調和した1杯となります。

ティーブレンダーがこだわりをもって組み上げた2022年のHarmonieには、シンプルなものとは違い、引き出せるものもたくさんあります。難しいものとしてではなく、その美味しさを楽しんでいただけるようお伝えしたいと思います。

本コラムではHarmonie2022を、共に味わいつくせるよう様々な切り口でお伝えしてまいります。

ETUDE エテュード 2022

アッサム、ダージリン、そしてキームン。それぞれに本質的な個性がしっかりとある茶葉が、まとまった印象になるのは絶妙なブレンドバランスに加え、紅花とリンデンといったハーブを繋ぎとして加えているから。ハーブは風味としてではなく、紅茶らしさをより引き立て、味わいをひとつにまとめるために使われています。

2022年のエテュードは、これまでのコンセプトを踏襲しつつ、近年の紅茶トレンドともいえる“軽妙さ”や“華やぎ”を少しだけ意識したつくりになっています。

PAVANE パヴァーヌ2022

素直で柔らかな味わいのディンブラ紅茶を引き立て、複雑味をもたせているのはマリーゴールド、ローズ、カモミールなどの色合いも美しいハーブ。さらにハーブと同じ位置づけで台湾ウーロン茶も使うことで、ほかのどこにもない味わいを作り上げています。

2022 年のパヴァーヌは、これまでのコンセプトを踏襲しつつ、ブレンドの決め手である、甘く複雑で印象的な「フレーバー+ハーブ」の風味はそのままに、ベースとなる「紅茶」の味わいに少しだけ“浮遊感”を持たせています。

Harmonie 2022 Special Guideをつけてお届けします

新しいアーモニーは従来のように気軽に楽しんでいただいても、以前のものと比較して、その違いによる、その年なりの美味しさを見つけていただいたり、時代と共に移り変わる産地由来の変化もワインのように楽しんでいただきたいブレンドです。
今後このコラムにてHarmonie の詳細に迫った情報をお届けする予定です。

またご購入の方には、ブレンドについての詳しい解説や楽しみ方のガイドを一緒にお届けします。
2022年を一層感じつつ新しいHarmonieをお楽しみください。


「Harmonie2022」は4月販売となります。

個包装にも年号がついています。
通年お楽しみいただけるようにご用意はございますので、1年を通してご愛飲ください。