華やかで複雑な“香り”の向こうに見え隠れする、「茶」の葉がもたらす“旨み”。きわめて現代的な香気と、古典的な味わいが交錯する一杯。それは、カップの中に表現された、「時代」と「時代」を繋ぐもの。『アンテルメッゾ』(=間奏曲)と名付けたブレンドをお届けします。

アンテルメッゾ その間にあるもの① ティーブレンダーより

ブレンド意図と名前の由来

恒例の「年末のご挨拶」にて予告させていただいておりました、新作ブレンドが完成いたしました。まずは何故、今回のブレンドが「間奏曲」なのか?からお話しします。

私が、いち紅茶ファンの学生から本職のティーテイスターへ、そしてティーブレンダーになるまでの間に、日本では昭和から平成へと元号が変わり、世界では20世紀から21世紀へと西暦が進みました。

日本ではこのたび「令和」に改元となり、誰もが“時代”について意識と関心を高めている今、紅茶文化の“過去”と“未来”を考え、現在をその橋渡しの時期と捉えて表現した一杯を皆さまにご用意できないか?という発想で作り上げたのが、今回のブレンドなのです。

皆さまも日々のなかでお気づきでしょう。年配の方とお話しする際に「紅茶」といえば、リーフティー、ティーポット、ティーカップなどの昔ながらのイメージがそこにはあり、若い世代の方とお話しする際に「紅茶」といえば(むしろ○○ティーという言い方が主ですね)、ミルクやフルーツたっぷりの茶系清涼飲料やSNS映えするカフェの煌びやかなメニューのイメージがそこにはあるのです。

しかし、老若どちらの「紅茶」に対するイメージも、原料となる茶葉は共通で、味覚嗜好の世代差によって解釈(いうなれば調理法)が変化した結果、異なって見えるだけ、と私は考えています。そして最も興味深いことは、この変化の両極が、現代では同時に存在していることだと思うのです。

今回の「アンテルメッゾ」は、香りと味わい、産地と産地、花と果実など、一見対立する二つの要素を同時に存在させながら、その間にあるものを意識していただこう、という試みでもあります。過去と未来を感じることで、現在を改めて実感いただけるのではないかとも思います。

細かなブレンド上の仕掛けについては、次回以降お話しさせていただきます。

どうぞお楽しみに。

<次回>
ティーブレンダー 熊崎俊太郎より、アンテルメッゾのテーマについてお届けします。

<販売について>
5月中旬発売予定。

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