華やかで複雑な“香り”の向こうに見え隠れする、「茶」の葉がもたらす“旨み”。きわめて現代的な香気と、古典的な味わいが交錯する一杯。それは、カップの中に表現された、「時代」と「時代」を繋ぐもの。『アンテルメッゾ』(=間奏曲)と名付けたブレンドをお届けします。

アンテルメッゾ その間にあるもの③ ティーブレンダーより

紅茶と香茶 施した仕掛けと、飲み方での楽しみ

新ブレンド「アンテルメッゾ」では、ブレンドで“紅茶の現在を考える”というテーマをもうけました。
コラム①にも書いたように、年配の方がイメージする英国式「紅茶」の文化と、若い世代の方にとっての華やかなティーの世界。どちらが正しいということではなく、大切なことは、時代が移っても、喫茶という文化があることで、そこで飲まれているものは、常に世相に合わせて変化している、という事実です。そして、それが、たとえば昨日はモダンに、明日はクラシックに、さて今日は?と、自分のティータイムの演出や愉しみの幅が広がることに繋がることになると確信しています。

そこで「紅茶」と「香茶」をつなぐ、「世代」と「世代」をつなぐようなブレンドを現在と捉え、「アンテルメッゾ」では、産地紅茶(エリアティー)と着香茶(フレーバードティー)、二つの特徴的な製品のあり方を意識的にひとまとめにし、茶葉の旨味を、あえて華美なほどの香りに隠す、という構図で、過去の伝統的英国風紅茶の世界と、未来の情報(ICT)化された喫茶文化との混淆、両方が混在する現在を表現することを狙ってみた次第です。

今回の「アンテルメッゾ」は、これまでの熊崎ブレンドに比べて、ややあざといぐらいに華やかなフレバリングを施してあります。と同時に、ベースとなる茶葉の構成は、かなり骨太な、野趣すらある素材を活かしたつくりになっています。

香りが強く感じられたり、茶葉の味わいをしっかり感じたい方は、中国茶の抽出法に倣って、最初に注いだ熱湯をさっと捨て(つまり茶葉を洗って)、すぐに再び熱湯を注いでじっくりと蒸らして、召し上がってみてください。フレーバーと、カフェインが穏やかになって、ベースのお茶の存在によりしっかりと向き合っていただくことができると思います。

また、この香りを主に感じたい方は、ぜひ、TEAPOP(炭酸水低温抽出)、スパークリングティーにしてご堪能ください。華やいだ気分になる、シャンパンのような一杯として楽しんでいただけるでしょう。

このブレンドで少しの時間、これまでと、これから、そして現在に思いを馳せて紅茶を感じていただくきっかけになれば幸いです。

アーモニーシリーズには自由にいれ方を楽しむという観点からつくったブレンド「エテュード」もあります。こちらは様々なティータイムに合わせた複数のいれ方を会得するきっかけとなるよう、蒸らし時間や抽出湯量で風味ががらりと変化するようブレンドしています。ぜひ、こちらもお試しください。

 

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