味わい豊かな贅沢クリーム、クレーム・パティシエ―ルに挑戦!
2018.04.29
クレーム・パティシエールとはフランス語で「菓子職人のクリーム」のこと。バニラの香りと口当たりが濃厚なクリームは、まさに“プロ”の美味しさが楽しめます。今回は個性的でフルーティーな香りをもつ「セレブレーション」に合わせ、このクリームを使ったいちごのシュークリームを教えていただきました。
「セレブレーション」はマスカットやベルガモット、ライムなどのフルーツの要素があり、飲んだ時の爽やかさが大好きです。風味に少しそのフルーツの酸味を感じる印象でしたので、最初からクリームに合うと感じていました。今回はクリームをたっぷり美味しくいただける、シュークリームにしてみました。
本格的な美味しさの「クレーム・パティシエール」に少しラム酒を加え、大人な味わいの濃厚なクリームにしたので、「セレブレーション」と合わせるとまろやかな風味が加わり、一層ぴったり合ってくると思います。紅茶のフルーツの香りを邪魔しないよう、いちごは飾りとしてシンプルに加えています。セレブレーションにはバニラ、アーモンドの香りの要素もあるので、よりクリームが活きてくるように感じます。クリームはクロワッサンなどにサンドしても美味しく楽しめます。シューはたくさん焼けますが、冷凍しておくと食べたいときにすぐに使えて便利ですよ。
牛乳 300cc
卵黄 3個
グラニュー糖 60g
コーンスターチ 10g
薄力粉 15g
バニラビーンズ 2㎝
(バニラエッセンスでも可)
ラム酒 10cc
いちご 9粒(飾り用)
※コーンスターチと薄力粉は合わせてふるっておく。
牛乳にバニラビーンズをさやごと(もしくはバニラエッセンス数滴)入れ、中火にかけて沸騰寸前で火を止める。
牛乳を温めている間に、卵黄にグラニュー糖を入れすり混ぜ、ふるった粉類を入れ、さっくりと混ぜる。
Step.2に温めた牛乳を入れて混ぜる。
Step.3を漉し、鍋に戻して中火にかけ、なべ底を常にこそげ取るように混ぜがら炊き上げる。沸騰してふつふつとしたら火を止める。
ラム酒を加え、ボウルに移し、当て氷をしながら急冷すれば出来上がり。
一層美味しくなるひと手間!
生クリーム100㏄+砂糖8g(材料外)を7分立てに泡立て、「クレーム・パティシエール」に加えると、「クレーム・ディプロマット」もつくれます。
水 100㏄
無塩バター 40g
薄力粉 60g
塩 少々
卵 2個
※薄力粉はふるっておく。
※オーブンは210度に温めておく。
鍋にバター、水、塩を入れて中火にかけ、沸騰したらすぐに火からおろす。
薄力粉を加えて粉気がなくなるまで混ぜる。
再び中火にかけ、木べら(ゴムベラ)で混ぜながら、水分を飛ばす。生地がまとまり、鍋底に薄く膜が張ったら、火を止めボウルに移す。
卵を溶きほぐし、Step.2に数回に分けて加え、ゴムベラで混ぜ練り上げる。熱いうちに練るのがポイント!
すくってみて、生地が捨身のように三角に落ちてくる程度で生地は完成。
直径1cmの丸い口金を付けた絞り袋に生地を入れ、天板に5cmくらいに絞り出し、たっぷりと霧吹きで水分をかけ、オーブンの温度を200度に下げて30分焼き(途中オーブンは開けない)、時間になったらオーブンから出して、天板に乗せたまま冷ます。
香りの複雑さに強いこだわりを持ってブレンドしたフィーユ・ブルーの「セレブレーション」。隠し味ともいえる要素がある種の“酸味”なのですが、そこをharu先生に感じていただけたこと、そこでクリームを合わせるレシピに繋げてくださったことが、とても嬉しかったです。
今回のいちごのシュークリーム、この紅茶は元来ベリーの酸味も乳脂との相性が良いので、「セレブレーション」といちご、いちごとクリームという、二重の調和が風味として楽しめますね。そしてシュークリームはサクサクとしたシューと、しっとりなめらかなクリームという二重の食感で構成されているため「セレブレーション」のような香りの要素をたくさん詰め込んだブレンドティーを合わせて飲むと、ひとつひとつの香味を確かめながら楽しむことができるでしょう。紅茶の複雑さをじっくりと味わえるご提案、ありがとうございます。
フードコーディネーター。祐成陽子クッキングアートセミナー・フードコーディネーターコース卒業。作りやすく色味も美しいパンやお菓子が評判で、お菓子が引き立つコーディネイトやラッピングも人気。