今シーズンの特別限定ブレンド「アーモニー フーガ(FUGUE)」。皆様にいよいよご紹介できる準備ができました。マスターティーブレンダー 熊崎俊太郎が長年こだわってきたテーマのひとつでもある、アッサムとローズを主軸にしたブレンドは、これまでもいくつかの作品として発表してきましたが、「フーガ」は製品化するにあたり、改めてアッサムを多面的に捉えなおすことで、アッサムという紅茶の本来の美味しさと持ち味を表現した特別なブレンドです。本コラムではこのブレンドの特徴をご案内してまいります。一杯の紅茶にこめられたブレンドへの思い、複雑な仕掛けなどブレンドの背景を紅茶とともにお楽しみください。

FUGUE アーモニー・フーガの背景① 

FUGUE-フーガとは

今回の「フーガ」は熊崎俊太郎が長年追い求めてきたアッサムと相性のよいローズを組み合わせ、そのバランスと組み立てをテーマにしたブレンドです。紅茶らしいコクや風味を活かしながら、華やかで高貴な芳香を放つ一杯は、飲み始めから余韻にいたるまで満足いただける紅茶に仕上がりました。

一般的にインドの北東部アッサム地方は世界最大の紅茶生産地とされ、そこで栽培されるアッサム茶はヨーロッパの食文化と相性が良かったことから、世界の紅茶産地の中でも古くから現在に至るまでイギリスを中心としたヨーロッパで変わらず親しまれている紅茶です。フィーユ・ブルーのブレンドラインナップの中でも頻繁に使用される原料ですが、アッサムの特徴の引き出し方はブレンドによって様々です。アッサムは紅茶らしいコクや深みを持つ紅茶ですが、他の様々な特徴はひとつのガーデンティ―で全てを兼ね備えるものではなく、広いエリアから生まれる微妙な違いを使い分けることでブレンドの世界観やキャラクターが大きく変わってくるのです。ヨーロッパの文化の中で培われた、いかにも重厚な風味をもつアッサムと、高貴な香りを放つ花の組み合わせは他メーカーでも見られることもありますが、熊崎俊太郎のスペシャリテであるアーモニーシリーズとして登場させるにあたっては、香りを乗せるだけでは生み出せない、アッサムの最大の魅力である“紅茶らしい旨味を感じさせる紅茶であること”を主題として、大きく豊かなひとつの流れを生み出すようにブレンドしています。

アッサムに造詣の深い熊崎俊太郎が、その特徴を改めて多面的に捉えなおすことで、これまで以上に理想のアッサム像を組み立てることに注力したのが「フーガ」です。ぜひ、ご期待ください。

<次回>
ティーブレンダー 熊崎俊太郎自身より、アッサムに関する思いや今回のブレンドで挑戦したことをご案内します。

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