今シーズンの特別限定ブレンド「アーモニー フーガ(FUGUE)」。皆様にいよいよご紹介できる準備ができました。マスターティーブレンダー 熊崎俊太郎が長年こだわってきたテーマのひとつでもある、アッサムとローズを主軸にしたブレンドは、これまでもいくつかの作品として発表してきましたが、「フーガ」は製品化するにあたり、改めてアッサムを多面的に捉えなおすことで、アッサムという紅茶の本来の美味しさと持ち味を表現した特別なブレンドです。本コラムではこのブレンドの特徴をご案内してまいります。一杯の紅茶にこめられたブレンドへの思い、複雑な仕掛けなどブレンドの背景を紅茶とともにお楽しみください。

FUGUE-フーガの背景⑤ ティーブレンダーより

アーモニー「エテュード」と「フーガ」

今回はアーモニーの中でもアッサムが重要な要素となる「エテュード」と「フーガ」の相違点、また違うからこその2ブレンドの楽しみ方など熊崎からお伝えします。

アッサムをカギとし、異なる味わいを持つ2ブレンド

今回の「フーガ」は、既存のアーモニーシリーズのブレンドティーと飲み比べていただくことで、より紅茶の楽しみが拡がるものと考え、セット商品のご提案もさせていただきました。

ここでは 「フーガ」と「エテュード」に注目してみましょう。両ブレンドの共通点として、アッサムが風味のカギになっていますが、風味を組み立てるうえでの取り扱い方が全く違うため、その印象はまるで異ったものになっています。
「フーガ」は産地茶葉としてはアッサムのみを使いながら、わざとアッサム茶葉の特徴をぼやかす調整をすることで、アッサムの存在感をより深いところで味わっていただくことが狙いとなっています。
対して「エテュード」ではアッサム茶葉の特徴をより明確に押し出す調整をすることで、一緒にブレンドされたダージリンとキームンという生来の強い個性を持つ産地茶葉と均衡がとれるようにしてあり、結果としてアッサム自体は風味を構成するパーツのひとつとなって他と融合し、目立ちにくくなっています。

抽出条件によって印象に残るポイントやニュアンスが若干変わる両ブレンドですが、それでも風味の方向性と素材間のバランスは保たれますので、交互に飲み比べをしていただければ、アッサム茶葉の特徴を改めて確認する経験となり、スイーツやフードとのペアリングなども、より面白く感じられると思います。
「フーガ」を知っていただくために、もう1ブレンドとアッサムを意識して飲み比べるのであれば「エテュード」はお勧めのブレンドです。

「エテュード」との抽出レシピでの楽しみ

「フーガ」と「エテュード」はどちらも、蒸らし時間や湯量を変えることで様々な表情を見せてくれるようにブレンドしてあるので、茶葉を蒸らすときに“自分好みの追及”を楽しんでいただけると思います。
例えば、湯量を多めにし、時間を長めに抽出することで個々のブレンド素材の細部が感じられるように仕上がりますし、湯量を少なめにし時間を短めに抽出することで素材の融合したブレンドの全体像をさらりと把握するように仕上げることもできます。

ぜひ、いろいろとお試しください。

<フーガ商品ラインナップ>

数量限定 アーモニーフーガ BOX(個包装30ティーバッグ、ブレンド解説カード、ブレンダーズノート付き、特製BOOK式BOX)

数量限定 アーモニーFUGUE-フーガ 缶(15ティーバッグ缶、ブレンド解説カード、ブレンダーズノート付き、セット販売有)

現在の販売はございません