焼き菓子でペアリングを楽しむ
2022.04.12
色々な味が楽しめる焼菓子の詰め合せ。ギフトとしていただくと嬉しいものです。ひとつひとつ工夫を凝らされ、パティスリーの個性が凝縮された焼き菓子が並ぶ詰め合わせボックスは、蓋を開けた瞬間からウキウキするもの。それだけでももちろん楽しませてくれますが、相性の良い紅茶と合わせることで、さらに美味しく優雅で満足度の高い時間にしてくれます。セイロンやダージリンなど、シンプルな紅茶との組み合わせも良いですが、お菓子との相性を想像して様々な紅茶とペアリングしてみるのも楽しいものです。
想像以上の美味しさに出会えたり、自分好みの組み合わせを見つけたりすることで、ティータイムがより豊かなものものになること、間違いありません。
今回はフィーユ・ブルーのブレンドとも相性の良い、「トシ・ヨロイヅカ」の焼き菓子の詰め合わせを例にして、おすすめしたい組み合わせをご紹介します。
そもそも焼き菓子と紅茶は相性◎ですし、不正解はありませんので、あくまでも楽しみ方のヒントとしてご覧ください。
ひとりじっくりとお菓子と向き合う時間として楽しんだり、友人、知人、家族と一緒に楽しむもよし、実験のようにいろいろ試しながらするのも楽しいことかと思います。実際、そのように、今回のコラムではスタッフ3人で2日に分けて実食しています。
詰め合わせの内容はリーフレットやオンラインの紹介、または裏面表記などで、じっくり見てみましょう。
ここでどんな風に合わせたいか想像…。
フルーツがったっぷりであったり、国産の小麦であったり、アーモンドやココナッツの風味、チョコレート入り、アニス風味ってどんな味なのかな…など。
スイーツの風味と紅茶の風味、考えるだけでも楽しいですよね。
ちなみに今回は以下の7つ。
①アマンド アーモンドと卵黄たっぷりの焼き菓子
②パン・ド・ジェンヌ アニス風味のアーモンド菓子
③ケーク・オ・フリュイ フルーツたっぷりのパウンドケーキ
④ガトー・エクアドル エクアドルヨロイヅカファーム産カカオを使用したパウンドケーキ
⑤ボンブ・ココ ココナッツたっぷり生地にショコラ入り焼き菓子
⑥フロランティナー アーモンドとハチミツの香ばしい焼き菓子
⑦マドレーヌ 国産の小麦と米粉を使用したマドレーヌ
合わせる紅茶でどんな風に印象が変わるのか、変わらないのか、自分好みはどんな味の組み合わせなのか。できれば2種類の紅茶を用意して実際に食べ比べてみると、色々とわかることもありますし、何より、どちらも味わいの印象が変わって感じられ、とても面白い!んです。
まずはシンプルにダージリンとセイロンや、アッサムといったフレーバードティーではないもので比べるのがおすすめです。
まずは風味の想像のできるシンプルなものと、どんな味か想像ができないような風味の気になるものを2種類を選び、紅茶も2種類用意します。
今回はバターの香りが豊かなアマンドと、アニスの香りが気になるパンドジェンヌをチョイス。紅茶は後味がすっきりしているセイロンと、まろやかなコクのあるロイヤルブレンド(アッサムメインのブレンド)を用意し、食べ比べてみました。
どちらの組み合わせも美味しいのですが、面白いことに風味の印象が合わせる紅茶で変わって感じます。
準備が少し面倒かもしれませんが、1度試してみると、焼き菓子にはセイロン系かアッサム系か、自分の好みや、その時の気分に合わせたペアリングのコツが体感できます。
<スタッフ感想>
アマンドのアーモンドやバターの良質でシンプルな甘香ばしいハーモニーは、セイロンのもつキレと喉ごしだとバターが重く感じずよく合いました。ロイヤルブレンドを合わせると全体にまとまっていますがセイロンほど、素材の美味しさがひきたってこない印象でした。
パントジェンヌのアニス風味のリキュールの香りは思いのほかしっかりしていて、個性的な焼き菓子。アニスは古代エジプトでも使われていたという古くからある独特な甘くエキゾチックな香味をもったスパイス。アッサムはスパイスを複数種調合するチャイにするのにも向いた紅茶なので、スパイスの入った焼き菓子にはアッサムがメインのロイヤルブレンドがより美味しく、セイロンだと紅茶が脇役的な存在になりました。
オレンジやアプリコット、レーズンなどドライフルーツ入りのパウンドケーキも焼き菓子の定番。ラム酒など洋酒の香りがしたり、ナッツが加わっていたり、リッチな味わいです。
セイロンやロイヤルブレンドはもちろん、フルーツの香りをフルーティーに補強するマスカット、バニラのような甘い香りを添わせるパルフェタムールもおすすめ。アールグレイのベルガモットオレンジの香りもよく合います。
<スタッフ感想>
ケーキ自体の完成度が高いケーク・オ・フリュイには、万能なセイロンと合わせると、それぞれのフルーツの味わいも引き立ち、バランスよく美味しく感じます。紅茶の香りも一緒に楽しむのであれば、オレンジも入ったこちらのパウンドケーキにはアールグレイクラシックのしっかりとした香りと風味もよく合いました。
チョコレート系の焼き菓子も詰め合わせには必ずひとつは入っています。全体がチョコレートの風味のタイプ、チョコレートチップが入っているもの、カカオのバランスもさまざま。
チョコレートにはフィーユ・ブルーのブレンドですと、まずはパルフェタムールを合わせてみていただきたいと思います。
お好みによってはアールグレイのミルクティーなどもおすすめです。
<スタッフ感想>
素材にこだわるトシ・ヨロイヅカではエクアドルヨロイヅカファームで豆からカカオを育てています。カカオ感もしっかりあるガトー・エクアドルには、チョコレートに合うようブレンドにこだわったパルフェタムールがやはりベストマッチ。
定番のお菓子以外にも名前や素材が個性的な焼き菓子もあります。そんな場合は表記なども見て、何に合わせたらよいのか考えてみましょう。中にフルーツが入っていたり、チョコレートやマロンが入っていたり、生地の香りがバニラやアーモンドであったり、ココナッツであったり。
間違いなく美味しい組み合わせにしたい場合は、やはり万能なセイロンがおすすめです。フレーバードティーの場合は素材のいずれかと相性のよいものを合わせてみましょう。
<スタッフ感想>
今回の詰め合わせでも名前も風味も個性的なボンブ・ココ。ココナッツのトロピカルな風味をチョコレートが甘く引き立てています。こちらには明るいフルーティーさをもったマスカットを合わせました。個人的には今回のペアリングの中で一番、両者が予想を超えて引き立てあった組み合わせでした。
サクサクとしたクッキーのような香ばしい香りの焼き菓子、マドレーヌやフィナンシェなどの定番の焼き菓子は、どの紅茶とも相性がよく、その時に飲みたい香り、味わいを楽しむことができます。
<スタッフ感想>
アーモンドとハチミツのロースト香でサクッとした歯応えも美味しいフロランティナー。
柑橘の爽やかさ、米粉を使った穏やかさをもつマドレーヌは万能にどの紅茶にも合いそうでした。今回は米粉に合わせダージリンBOPを用意してみましたが、キャラメルやロイヤルブレンドなどのアッサムをメインにした紅茶のミルクティーも美味しいかと思いました。
今回のトシ・ヨロイヅカの焼き菓子の詰め合わせは
焼き菓子の詰め合わせ7個入り
トシ・ヨロイヅカ東京(京橋)、一夜城ヨロイヅカファーム(小田原)では熊崎俊太郎がオリジナルでブレンドした「一夜城ブレンド」もお楽しみいただけます。